毎日書道顕彰


芸術部門、鈴木響泉さんに

毎日書道会は10日、第29回毎日書道顕彰を、芸術部門は同会評議員で朝聞書会副理事長の鈴木響泉さん(60)に、啓蒙(けいもう)部門は毎日書道展審査会員で奎星会副会長の吉田青雲さん(70)に、特別賞は高野山書道協会(1965年創立)に贈る、と発表した。

 鈴木さんは昨年11月に開かれた「鈴木響泉書展」(セントラルミュージアム銀座)が、新鮮な感覚を感じさせる斬新な内容で開拓精神に富んでいると評価された。

 吉田さんは昨年12月に開かれた「吉田青雲古稀記念展−書業50年の今」(愛媛県美術館南館)の凜(りん)とした線条による骨格のしっかりとした作品に加えて、四国書壇の中心人物としての長年の活躍が認められた。

 高野山書道協会は毎年「高野山競書大会」を開催し、高野山開創1200年の昨年には第50回記念大会を成功させるなど、書写書道教育の振興と書道文化の発展に大きく寄与したと高く評価された。